次世代の情報共有基盤システムNetCommons(ネットコモンズ)
ホームページ+グループウェア+会員制サイト+eラーニング+ポータルサイト
※画像をクリックするとNetCommonsのパンフレットがダウンロードできます。
(三つ折りパンフレットの表裏が1枚のPDFになっています)
特徴
NetCommonsで構築されたサイトは、順序付けられたページの集合として表現される。ページは、ヘッダー・左カラム・センターカラム・右カラム・フッターで構成され、それぞれの部分にはブロックを配置することができる。このブロックにプラグイン(ポートレット)の情報を呼び出し、蓄積された情報をページ上に整理して表示する。登録ユーザはセッティングモードをONにすることで、ページ上に配置されたポートレットの位置を変更したり、機能を追加・削除したり、デザインを変更することができる。
NetCommons上のページは、ルーム管理プラグインによって管理されているルームに割り当てられている。ルームは、外部に公開されているパブリックルーム、登録ユーザのみがアクセスができるグループルーム、そして、登録ユーザ本人のみがアクセスできるプライベートルームの3種に分類される。パブリックルームの集合をパブリックスペース、グループルームの集合をグループスペース、プライベートルームの集合をプライベートスペースとよぶ。
各グループルームにはユーザの部分集合が割り当てられており、各登録ユーザは定められた役割(role)においてルームに参加する。ルームに割り当てられたページ上に掲示板・ブログ・共有キャビネット・小テスト・アンケート・ToDo管理等のポートレットを配置することによって、グループウェアとして、e-ラーニングサイトとして、ソーシャルネットワークサービス(SNS)など多様な目的のために活用することができる。
NetCommons2.×系では、各ルーム・各スペースおよびフルバックアップの機能が備わっており、NetCommonsの同じバージョンで構築された他サイトにルーム・スペース単位で移動できることができる。(ただし、セキュリティ上の理由から、移動先のサイトからの承認が必要。)また、各ルームで作成したコンテンツをモジュール単位でコピーしたり別ルームに移動させたりすることができる。 これによって、データベースを用いた他のCMSとは異なり、サイト管理者だけでなくコンテンツの真の所有者であるユーザが自由に自らのコンテンツを管理・移動することが可能となっている。
NetCommons3.×系では、スマートフォンへの対応やOS、ミドルウェアの環境変化に対応しやすくするために自動テスト機能が組み込まれた。 また、ヘッダーなどの部分はサイト共通、パブリック共通、ルーム共通、ページのみなど、細かな設定が可能になり、張機能であった動画プラグインが標準機能として取り入れられた。
このような高機能性に対して、初心者でも比較的簡単に使えることもNetCommonsの大きな特徴である。ユーザインタフェイスは、主要なウェブメールのそれに統一されており、ワープロのノウハウと画像だけあれば本格的なポータルサイトを短時間で構築できる。また、主要なプラグイン(モジュール)がコアプログラムに同梱されているため、インストール後すぐにサイト構築にとりかかることができる。
こうした利便性が評価され2005年以降急速に学校やNPO、自治体や中小企業などに広まっている。課題であった各ページへのパーマネントリンクが長すぎる点についてはNetCommons2.2.0.0で対応がなされ、NetCommons2.2.0.1においてW3CのバリデーションチェックとPHP5.3への対応が行われた。NetCommons2.3では、プライベートメッセージ機能や言語選択機能等の機能追加、携帯版機能の強化、及び、処理速度の改善が行われた。また、NetCommons2.4.2.1ではPHP5.6への対応が行われた。
公式マニュアルとして「NetCommonsで本格ウェブサイト」が2009年8月に、「NetCommons実践デザインカスタマイズ」が2010年8月に出版された。 NetCommons3の公式マニュアルは『NetCommons3 - クラウド活用で安全・簡単に本格ウェブサイト』が2018年8月に発売される。
2013年には、東日本大震災の教訓から、NetCommonsをベースとした学校ウェブサイト提供サービス「edumap」の研究開発を開始。2019年に一般社団法人「教育のための科学研究所」がNTTデータ、さくらインターネットと連携して教育機関向けクラウドサービス「edumap」をスタート。2020年1月から本格的にサービスを開始した。